9月になること。学生はtetoを聴くこと
8月も終わり、世間の小中高生たちは夏休みが終わりますね。
ちなみに私は先月仕事を辞めたので、今月から無期限の夏休みが始まります。誰か私の夏休みを止めてくれ。
話が逸れました。8月が終わるということはつまり、9月になること。
学生の頃はあんなに嫌いだった9月。でもこの歳になると7月、8月のエネルギーがしんどくて、逆に9月の落ち着き具合、というより真っ白に燃え尽きた感が妙に心地良いのです。
そんな9月といえば彼ら。tetoを今回は紹介していきます。
9月になること
冒頭からやれ8月だ9月だの言っていたのはこれです。
旬な野菜や果物はその時期が一番美味しいのと同じで、季節に合わせた曲はその季節に聴くのが一番です。さあ今は何月でしょうか!?
全体的にノスタルジックな感じが、8月に想いを馳せる9月の情景を思い浮かばせます。
tetoの魅力
tetoの作る曲は、上の曲に限らずどこか懐かしい、ノスタルジックな雰囲気が漂っています。
学生の頃憧れたバンドマンを彷彿させると言ってもいいでしょう。
他のバンドをバカにするわけではないんですけど、正直最近流行りのハイトーンボイスや、キャッチーなコミックバンドって、良い曲は良い曲なんだけど、どうも「憧れ」にくいというか、情熱的に好きになれないバンドが多いと思う。特に学生にとっては。
バンドが好きっていう人は、もちろんそのバンドの「曲」が好きっていうのが一番なんだけど、実は根底にそのバンドに対する「憧れ」が存在していると思うんです。
「俺もあんな風に歌ってみたい」
「爆音でステージを沸かせたい」
なんでも良いんですけど、こういった曲云々ではない憧れが確かにあって、それがバンドの底力となるんです。
特にこの力は男性に有効だったりします。
バンドが好きな男性諸君なら100%やったことのある「妄想学園祭ライブ」というものがあるじゃないですか。あるでしょ。
日々理由もなく湧き出る焦燥感、諦念感、だけどもそれら全部を吹き飛ばすエネルギッシュなシャウト。浴びるスポットライト。湧き上がる歓声。好きなあの子の眼差し・・・。
死にたくなってきた。
ともかくそんな男のロマンを刺激して止まないtetoの魅力は、特に学生に強く響くのではないでしょうか。
そう、学生の時にtetoがいてくれたなら、私は高校卒業ライブで絶対にこの曲をやると決めているのです。
拝啓
こんなエネルギッシュなボーカルがメッセージ性の強い歌を歌ったらどうなるか?
答え、好きになっちゃうのです。
中学生の時、初めてサンボマスターの「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」を聴いた時の衝撃を思い出します。
多分今の中高生がこの曲聴いたら、私と同じような衝撃を受けるんじゃないかなと思うのです。
拝啓 今まで出会えた人達へ
刹那的な生き方、眩しさなど求めていないから
浅くていいから息をし続けてくれないか
拝啓- teto 作詞:小池貞利 作曲:小池貞利
歌詞引用です。無意味に引用したくなってしまいます。
この歌詞を読むと、確かに卒業式受けしそうでしょ?
まあ実際にやったら100%スベるからやらない方が賢明です。
でも小さな恋のうたはもう耳がタコになるくらい聴いたから、そろそろ別の曲をさ、後世に残るくらい恥ずかしくても良いからさ、好きなバンドの曲で勝手にスベって勝手に盛り上がっちゃえよ。
やってしまえよ!!若人!!!
学生に聴いてほしい
ここまで読んでくれた人も、読んでない人も、私がこの記事で言いたいことはこれだけ。この9文字だけ。
学生に聴いてほしい。
特に、まだ好きなバンドとかが特にない中高生。
何故かって?それは私が学生の時に聴きたかったらです。
ヤバTとかレペゼン地球とか、あと歌い手とか、ここ最近の受ける音楽というのは当たり前だけど昔とは違います。
もちろん、彼らの音楽が昔の曲と比べて劣っているかといえば別にそんなことは全然なくて、彼らなりに一生懸命作った曲だろうし、状況によっては(酔っ払った時とか)普通に楽しく聴ける。
ただ、「本当の音楽」ではないと思っています。
エゴの塊みたいな言葉をチョイスしたけれど、その通り。これはエゴの塊です。
私にとって「本当の音楽」とはあの時「憧れたバンドの音楽」なのですから。
売れてなくても、演奏が下手くそでも、すでに解散してしまったとしても、憧れの前には小さな埃みたいなものです。
そんなものよりも、もっと大きな「誇り」を持って応援したくなるバンド、初めてのライブにいったら感極まって泣いてしまうくらいのバンド。
そんな「自分にとって本当の音楽」を学生には見つけてほしいのです。
それではまた別の記事で